マルティロックの南京錠がオレのお気に入り

カギに何を求めるかは人それぞれですが、セキュリティーという意味で「頑丈さ」は重要なポイントになります。建具に取り付けられているカギはもちろんですが、南京錠などの小型のものや持ち運びを前提とした形状にカギに付いていえば、利便性を考慮するあまり、どうしても耐久性能がおろそかになってしまうことが多い傾向にあるようです。
マルティロックは中東生まれの錠前です。カギバブル全盛期に、だれもが既製品よりもワンランク上の錠前を買い求めた時代がありましたが、多くの「高級な」カギは一過性の流行となって消えて行きましたが、マルティロックだけはその信頼性を示し続け、現代でも根強いファンを獲得しています。

マルティロックの魅力はなんといっても頑丈さです。たとえば通常耐久性がある程度犠牲になってしまう小型の南京錠なども、マルティロック制のものは非常に強固で、ワイヤーカッターやドリルですらそう簡単には破錠することができないほどです。実際のところ、南京錠にそこまでの堅牢さを求めるのか、あるいは南京錠にガードされている場所や物を、そもそも大掛かりなドリリングによって突破しようとする状況がどれほどあるのかはわかりませんが、とにかくカギである以上、考えうる最強のセキュリティー性能を持たせておこうという、メーカー側の思考が息づいているともいえるカギなのです。

そんなマルティロックですから、当然合い鍵作成に対するセキュリティーも万全です。マルティロック専門店で、しかも特殊なIDカードと身分証明書を提示しないかぎり誰も合い鍵を作成することはできません。もちろんピッキング対策もしっかりと為されており、通常のカギにはない複雑さをもった内部構造をしています。

そしてマルティロック最大の魅力と言えるのが、そのデザインではないでしょうか。武骨でありながら洗練された形状は、たとえ南京錠であろうとも魅力的であり、人々を魅了し続けています。